臨床成績

国際共同第Ⅲ相試験(HELIOS-A試験)

安全性

投与期(投与18ヵ月時点まで)における安全性

全体集団
アムヴトラ群

投与18ヵ月時点までに、副作用a)は122例中29例(23.8%)に認められた。

主な副作用(3例以上に発現)は、ビタミンA減少b)8例(6.6%)、注射部位反応4例(3.3%)およびドライアイ3例(2.5%)であった。

重篤な副作用は2例2件(脂質異常症、大腸菌性尿路感染)に認められた。

投与中止に至った副作用は認められなかった。

死亡は2例(1.6%)に認められたが、治験薬と関連ありと判断されたものはなかった。

プラセボ群

投与18ヵ月時点までに、副作用a,c)は77例中53例(68.8%)に認められた。

主な副作用(3例以上に発現)は、悪心9例(11.7%)、注入に伴う反応、下痢、疲労、各7例(9.1%)、末梢性浮腫、無力症、各6例(7.8%)、血尿、便秘、各5例(6.5%)、嘔吐、末梢腫脹、転倒および四肢痛、各4例(5.2%)、上腹部痛、脱水、低ナトリウム血症、咳嗽およびしゃっくり、各3例(3.9%)であった。

重篤な副作用は10例(13.0%)に認められた。

投与中止に至った副作用は5例(6.5%)に認められた。

死亡は6例(7.8%)に認められたが、治験薬と関連ありと判断されたものはなかった。

トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー患者を対象としたパチシランの国際共同第Ⅲ相試験(APOLLO試験)のプラセボ群

参考:パチシラン群

投与18ヵ月時点までに、副作用a)は42例中15例(35.7%)に認められた。

主な副作用(3例以上に発現)は注入に伴う反応9例(21.4%)であった。

重篤な副作用は5例(11.9%)に認められ、注入に伴う反応3例、注入部位蜂巣炎2例および注入部位静脈炎1例であった。

投与中止に至った副作用は認められなかった。

死亡は3例(7.1%)に認められたが、治験薬と関連ありと判断されたものはなかった。

投与期(投与18ヵ月時点まで)における副作用の概要(安全性解析対象集団)

例数(%)

  HELIOS-A試験 APOLLO試験
  パチシラン群(n=42) アムヴトラ群(n=122) プラセボ群(n=77)
副作用a) 15(35.7) 29(23.8) 53(68.8)
重篤な副作用 05(11.9) 0201.6) 10(13.0)
投与中止に至った副作用 0 0 0506.5)
死亡d) 0307.1)e) 0201.6)f) 0607.8)f)
a)

治験薬との因果関係のある有害事象(国内定義):治験責任医師が治験薬と「おそらく関連なし」、「関連があるかもしれない」または「明らかに関連あり」と判断した有害事象。なお、HELIOS-A試験では、有害事象と治験薬との因果関係を治験責任医師が治験薬に起因する合理的な可能性が「ある」または「ない」のいずれかに分類し、「治験薬に起因する合理的な可能性がある」と判断された有害事象を「治験薬との因果関係のある有害事象」と定義した。

b)

APOLLO試験ではビタミンA濃度が盲検化されていたため、「ビタミンA減少」の有害事象は報告されなかった。

c)

アムヴトラの申請資料では各有害事象について国内定義を適用したため、プラセボ群の結果は、パチシランの申請資料と一部異なる。

d)

本表にはすべての死亡が含まれている(治験期間以外に発現した死亡も含む)。

e)

1例の死亡は治験期間中に発現した死亡ではないため、治験薬の投与中止に至った有害事象および治験中止に至った有害事象(いずれも本表には治験期間中に発現した有害事象のみが含まれる)にはカウントされていない。

f)

いずれも治験薬と関連ありと判断されたものはなかった。

投与期(投与18ヵ月時点まで)におけるアムヴトラ群の副作用一覧

  全体集団 日本人患者
安全性解析対象例数 122例 4例
副作用発現例数 29例 2例
副作用発現率 23.8% 50.0%

MedDRA version 23.0 基本語

事象名 例数(%)
  全体集団
(n=122)
日本人患者
(n=4)
眼障害 07(5.7) 0
ドライアイ 03(2.5) 0
夜盲 01(0.8) 0
強膜変色 02(1.6) 0
霧視 01(0.8) 0
胃腸障害 04(3.3) 0
下痢 01(0.8) 0
口内乾燥 01(0.8) 0
消化不良 02(1.6) 0
胃食道逆流性疾患 01(0.8) 0
悪心 01(0.8) 0
一般・全身障害および投与部位の状態 10(8.2) 0
無力症 01(0.8) 0
疲労 02(1.6) 0
高体温症 01(0.8) 0
インフルエンザ様疾患 01(0.8) 0
注射部位反応 04(3.3) 0
末梢性浮腫 02(1.6) 0
肝胆道系障害 01(0.8) 1(25.0)
肝機能異常 01(0.8) 1(25.0)
感染症および寄生虫症 01(0.8) 0
大腸菌性尿路感染 01(0.8) 0
臨床検査 09(7.4) 1(25.0)
血中アルカリホスファターゼ増加 01(0.8) 0
血圧上昇 01(0.8) 0
γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加 01(0.8) 0
肝機能検査値上昇 01(0.8) 0
血小板数減少 01(0.8) 0
ビタミンA減少 08(6.6) 1(25.0)
ウエスト周囲径増加 01(0.8) 0
代謝および栄養障害 01(0.8) 0
脂質異常症 01(0.8) 0
筋骨格系および結合組織障害 01(0.8) 0
背部痛 01(0.8) 0
良性、悪性および詳細不明の新生物(嚢胞およびポリープを含む) 01(0.8) 0
脂肪腫 01(0.8) 0
神経系障害 04(3.3) 0
浮動性めまい 01(0.8) 0
頭痛 01(0.8) 0
感覚鈍麻 01(0.8) 0
錯感覚 01(0.8) 0
腎および尿路障害 01(0.8) 0
尿失禁 01(0.8) 0
生殖系および乳房障害 01(0.8) 0
月経過多 01(0.8) 0
皮膚および皮下組織障害 04(3.3) 0
紅斑 01(0.8) 0
多汗症 01(0.8) 0
そう痒症 01(0.8) 0
発疹 01(0.8) 0

投与期+継続投与期(データカットオフ時まで)における安全性

全体集団

中間データカットオフ日(2021年8月26日)時点までにアムヴトラが投与された155例を解析対象とした。アムヴトラの投与の大部分は投与期であり、継続投与期での投与は限定的であった。

副作用a)は、全アムヴトラ群で155例中31例(20.0%)に認められた。

1%以上に発現した副作用は、全アムヴトラ群でビタミンA減少8例(5.2%)、注射部位反応4例(2.6%)、ドライアイ3例(1.9%)、浮動性めまい、消化不良、疲労、末梢性浮腫、錯感覚および強膜変色、各2例(1.3%)であった。

重篤な副作用は全アムヴトラ群で3例(1.9%)に認められた。このうち1例1件(トランスアミナーゼ上昇)が継続投与期に認められ、投与期にパチシラン群であった患者(パチシラン/アムヴトラ群)であった。

全アムヴトラ群では、4例(2.6%)が有害事象により投与中止に至ったが、治験薬との関連は認められなかった。

死亡は3例(1.9%)に認められたが、治験薬と関連ありと判断されたものはなかった。

投与期+継続投与期(データカットオフ時まで)における副作用の概要(全アムヴトラ投与解析対象集団)

例数(%)

  HELIOS-A試験
  アムヴトラ/アムヴトラ群(n=122) パチシラン/アムヴトラ群(n=33) 全アムヴトラ群(n=155)
副作用a) 29(23.8) 2(6.1) 31(20.0)
重篤な副作用 0201.6) 1(3.0) 0301.9)
投与中止に至った副作用 0 0 0
死亡b) 0302.5)c) 0 0301.9)c)
a)

治験薬との因果関係のある有害事象(国内定義):治験責任医師が治験薬と「おそらく関連なし」、「関連があるかもしれない」または「明らかに関連あり」と判断した有害事象。なお、HELIOS-A試験では、有害事象と治験薬との因果関係を治験責任医師が治験薬に起因する合理的な可能性が「ある」または「ない」のいずれかに分類し、「治験薬に起因する合理的な可能性がある」と判断された有害事象を「治験薬との因果関係のある有害事象」と定義した。

b)

本表にはすべての死亡が含まれている(治験期間以外に発現した死亡も含む)。

c)

いずれも治験薬と関連ありと判断されたものはなかった。

  1. 6.

    用法及び用量

    通常、成人にはブトリシランとして25mgを3ヵ月に1回皮下投与する。

アムヴトラ添付文書 2022年9月作成(第1版)より