臨床成績
国際共同第Ⅲ相試験(HELIOS-A試験)
有効性
mNIS+7
- mNIS+7のベースラインからの変化量
- [9ヵ月:主要評価項目、18ヵ月:副次評価項目]
mNIS+7のベースラインからの変化量(最小二乗平均値±SE)は、投与9ヵ月時点においてアムヴトラ群で-2.24±1.43、プラセボ群※で14.76±2.00、投与18ヵ月時点においてアムヴトラ群で-0.46±1.60、プラセボ群で28.09±2.28であった。
両群の差(95%CI)は、投与9ヵ月時点で-17.00(-21.78, -12.22)、投与18ヵ月時点で-28.55(-34.00, -23.10)であり、いずれの時点においても、プラセボ群に比べてアムヴトラ群で有意な改善が認められた(投与9ヵ月時点:p<0.0001、ANCOVA/MIモデル、投与18ヵ月時点:p<0.0001、MMRM法)。
なお、パチシラン群では、mNIS+7のベースラインからの変化量(平均値±SD)は、投与9ヵ月時点において-1.41±17.23、投与18ヵ月時点において1.59±21.50であった(統計学的な解析は実施していない)。
- ※
-
トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー患者を対象としたパチシランの国際共同第Ⅲ相試験(APOLLO試験)のプラセボ群
Norfolk QOL-DNスコア
- Norfolk QOL-DNスコアのベースラインからの変化量
- [9ヵ月:主な副次評価項目、18ヵ月:副次評価項目]
Norfolk QOL-DNスコアのベースラインからの変化量(最小二乗平均値±SE)は、投与9ヵ月時点においてはアムヴトラ群で-3.3±1.7、プラセボ群※で12.9±2.2、投与18ヵ月時点においてはアムヴトラ群で-1.2±1.8、プラセボ群で19.8±2.6であった。
両群の差(95%CI)は、投与9ヵ月時点で-16.2(-21.7, -10.8)、投与18ヵ月時点で-21.0(-27.1, -14.9)であり、いずれの時点においても、プラセボ群に比べてアムヴトラ群で有意な改善が認められた(投与9ヵ月時点:p<0.0001、ANCOVA/MIモデル、投与18ヵ月時点:p<0.0001、MMRM法)。
なお、パチシラン群では、Norfolk QOL-DNスコアのベースラインからの変化量(平均値±SD)は、投与9ヵ月時点において0.1±18.0、投与18ヵ月時点において-0.6±19.3であった(統計学的な解析は実施していない)。
- ※
-
トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー患者を対象としたパチシランの国際共同第Ⅲ相試験(APOLLO試験)のプラセボ群
10-MWT
- 10-MWTのベースラインからの変化量
- [9ヵ月および18ヵ月:副次評価項目]
10-MWTのベースラインからの変化量(最小二乗平均値±SE)は、投与9ヵ月時点においてはアムヴトラ群で-0.001±0.019、プラセボ群※で-0.133±0.025、投与18ヵ月時点においてはアムヴトラ群で-0.024±0.025、プラセボ群で-0.264±0.036であった。
両群の差(95%CI)は、投与9ヵ月時点で0.131(0.070, 0.193)、投与18ヵ月時点で0.239(0.154, 0.325)であり、いずれの時点においても、プラセボ群に比べてアムヴトラ群で有意な改善が認められた(投与9ヵ月時点:p<0.0001、ANCOVA/MIモデル、投与18ヵ月時点:p<0.0001、MMRM法)。
なお、パチシラン群では、10-MWTのベースラインからの変化量(平均値±SD)は、投与9ヵ月時点において-0.039±0.205、投与18ヵ月時点において-0.043±0.276であった(統計学的な解析は実施していない)。
- ※
-
トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー患者を対象としたパチシランの国際共同第Ⅲ相試験(APOLLO試験)のプラセボ群
mBMI(参考情報)
- mBMIのベースラインからの変化量
- [9ヵ月:探索的評価項目、18ヵ月:副次評価項目]
mBMIのベースラインからの変化量(最小二乗平均値±SE)は、投与18ヵ月時点においてアムヴトラ群で25.0±9.5、プラセボ群※で-115.7±13.4であった。
両群の差(95%CI)は140.7(108.4, 172.9)であり、プラセボ群に比べてアムヴトラ群で有意な改善が認められた(p<0.0001、MMRM法)。
同様の結果は投与9ヵ月時点においても認められた。
なお、パチシラン群では、mBMIのベースラインからの変化量(平均値±SD)は、投与18ヵ月時点において6.9±91.8であった(統計学的な解析は実施していない)。
- ※
-
トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー患者を対象としたパチシランの国際共同第Ⅲ相試験(APOLLO試験)のプラセボ群
R-ODSスコア
- R-ODSスコアのベースラインからの変化量
- [9ヵ月:探索的評価項目、18ヵ月:副次評価項目]
R-ODSスコアのベースラインからの変化量(最小二乗平均値±SE)は、投与18ヵ月時点においてアムヴトラ群では-1.5±0.6、プラセボ群※では-9.9±0.8であった。
両群の差(95%CI)は8.4(6.5, 10.4)であり、プラセボ群に比べてアムヴトラ群で有意な改善が認められた(p<0.0001、MMRM法)。
同様の結果は投与9ヵ月時点においても認められた。
なお、パチシラン群では、R-ODSスコアのベースラインからの変化量(平均値±SD)は、投与18ヵ月時点において-1.2±5.9であった(統計学的な解析は実施していない)。
- ※
-
トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー患者を対象としたパチシランの国際共同第Ⅲ相試験(APOLLO試験)のプラセボ群
心症状
- (1) NT-proBNP濃度のベースラインからの変化量の推移(心アミロイドーシス集団)
心アミロイドーシス集団では、NT-proBNP濃度のベースラインからの変化量(平均値±SD)は、投与18ヵ月時点においてアムヴトラ群で275.961±1,692.215ng/L、プラセボ群※で1,888.683±4,724.081ng/Lであり、ベースラインからの調整後の変化倍率(幾何平均値)は、投与18ヵ月時点においてアムヴトラ群で0.946倍、プラセボ群で1.927倍であった。
幾何平均値の群間比(95%CI)は0.491(0.337, 0.716)であり、プラセボ群に比べてアムヴトラ群で有意な改善が認められた(名目上のp=0.0004、MMRM法)。
同様の結果は投与9ヵ月時点においても認められた。
なお、パチシラン群では、NT-proBNP濃度のベースラインからの変化量(平均値±SD)は、投与18ヵ月時点において-83.275±871.843ng/Lであった(統計学的な解析は実施していない)。
- ※
-
トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー患者を対象としたパチシランの国際共同第Ⅲ相試験(APOLLO試験)のプラセボ群
- (2) 心エコーパラメータのベースラインからの変化量(心アミロイドーシス集団)
心アミロイドーシス集団では、投与18ヵ月時点における左室壁の厚さ、左室長軸方向ストレイン、左室拡張末期容積、心拍出量および左室心筋重量のベースラインからの変化量は以下のとおりであった。